TBS日曜劇場で2021年7月から放送され、人気を博したドラマですね。

2023年には劇場版が公開され、それを記念したスペシャルドラマも放送されました。

鈴木亮平さん演じる医師、喜多見幸太はちょっと訳ありで、初めは周囲から受け入れられず孤軍奮闘しているのですが、次第に熱い思いときちんと結果を出す実力とが伝わって、少しずつ仲間が増え、仲間との絆が深まり…という痛快なストーリーです。

最新の医療機器と手術室を備えたERカー。そして、その設備を駆使して活躍する、それぞれ立場と役割が違う仲間。
そのおかげで、助からなかった命が助かる。緊迫した状況の中、一瞬の判断の間違いも許されず、観ているこちらまで心が張り詰めて胃がキリキリするくらい…。

現実的には、これほど頻繁に大事件が起きて「MER」が出動する事態になるとは考えられないですが…（知らないだけで、あるのかな…）…しかも高確率で知り合いが巻き込まれるという。
でも、世界観としては成立していて、こんな医療チームが日本中にあればいいのに…と考えさせられる内容となっています。

ドラマや映画、漫画やアニメ、もちろん小説などもそうですが、そういった作品のいいところの一つとして、少し先の良い未来を擬似体験させてくれるということがあると思うのです。

その、少し先の良い未来が、たくさんの人の具体的なイメージとなって、実現に向かって進んでいくのかなと思います。

思いにあふれたチャーミングな都知事と、その周辺の人々。

それぞれに熱い思いのチームたち。

最初は敵対していたレスキューなど他のチームが、いつのまにかかけがえのない信頼できる仲間となって、困難に立ち向かってともに解決していく。

頼りなかった人が、困難を超えて少しずつ逞しくなっていく。

「死者は …（長い）…　ゼロです！！」歓喜に沸く危機管理対策室。表ではクールな知事の、裏でのガッツポーズ。

いやーいいですね。緊張感からの、なんとも言えない爽快感。

鈴木亮平さんは、作品ごとに雰囲気だけでなく体格まで変えてしまってすごいですね。役者魂。印象に残っているのはNHK大河ドラマの「西郷どん」です。
喜多見幸太は医師ですが、いつどんな状況になっても人を助けられるように、体を鍛えまくっているという人物…とにかく体づくりがすごいです。

賀来賢人さんは、「今日から俺は!!」で初めて拝見しましたが、突き抜けた演技でコメディ寄りの方なのかと思いきや、それ以降に観たドラマでは、毎回違った役柄の持つ人格に振り切れていて、いい意味で裏切られすごいなと思います。最初にこの「TOKYO MER～走る緊急救命室」を観ていたら、「今日から俺は!!」で腰を抜かしていたかもしれないですね。

つい先日、「トリリオンゲーム」を観た際にびっくりしたのは、徳丸くん役の佐野勇斗さんが、全く違う役どころをされていて、観終わってキャストを見て初めて気づいたこと。役者さんって、本当にすごいですね。

Wikipediaで知ったのですが、登場人物の名前が東京の地名にちなんで名付けられているんですね。そうしたことを知ってからまた観るのも楽しいかも。