当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています

推しの子【漫画・ドラマ】の感想

投稿日:

投稿者:

カテゴリー:

, ,

推しの子【漫画】の感想

アラフィフもうなる深いストーリー展開

この作品のことを知ったのは、ABEMAプレミアムで観た「新しい地図」の番組「ななにー 地下ABEMA」の第一回配信「#1:顔出しNGゲストが出演!激レア!地下ラジオ」を観たのがきっかけでした。

「新しい地図」は、元SMAPの稲垣さん、草彅さん、香取さんの3人ユニットですが、「ななにー 地下ABEMA」は、彼らが毎回ゲストを呼んで話を聞いたり、街中に出て面白いことをやったりする番組なんです。

その、第一回の配信が、「推しの子」の原作者である赤坂アカさんと、作画を担当されている横槍メンゴさんがゲスト出演され、新しい地図の3人や番組レギュラーの方々と対談されるという内容だったのですね。

絵の雰囲気からして、ジャンプ読者層の若い子が読むような、アイドルを目指す話なのかなーとぼんやりと思いながら観ていたのですが、私と年齢層が近い新しい地図の3人、とくに香取慎吾さんが前のめりで絶賛されていたのがとても印象的でした。

よかったら「#1:顔出しNGゲストが出演!激レア!地下ラジオ」は無料配信されているので、観てみてくださいね。

バナーリンクをクリックorタップするとプレミアム登録案内の画面が表示されますが、「ABEMA」のロゴからトップ画面を開き、「ななにー」で検索すると一覧から観ることができるかと思います。最初の何回かと、最新回は無料です。

他の回はプレミアム登録が必要になっています。
なかなか観ることができないゲストと、テレビではできない深いトークを繰り広げているので、すごく面白いです。

20220925_超RIZIN

その後、アプリ「少年ジャンプ+」で無料で読むことができると子どもに教えてもらい、あまり期待しないで読み始めたのですが、これがまた本当に面白くて一気に読んでしまいました。

「推しの子」のあらすじ

宮崎県のパワースポットである高千穂の病院で働く若き産婦人科医、雨宮吾郎は、研修医時代に親しくなり難病で亡くなった女の子、天童寺さりなの影響で、アイドルグループ「B小町」のセンターである「アイ」の熱烈なファン。

そんな吾郎のもとに、なんと16歳のアイがおしのびで出産に訪れるのです。

ところが、出産直前にアイのストーカーを追った末に殺されてしまいます…!

気づくとアイが出産した双子のお兄ちゃん「星野 愛久愛海(ほしの あくあまりん)」通称「アクア」として前世の記憶を持ったまま転生していた…!

双子の妹「瑠美衣(るびい)」通称「ルビー」と一緒に、アイドルを続けながらも母親として子育てをするアイから、精一杯の愛情を注がれ幸せに成長していく吾郎の心を持ったアクア。

しかし!アイが20歳になる誕生日、東京ドームライブの当日にストーカーに殺されてしまいます。

しょっぱなから、メインキャラクターが立て続けに死んでしまうというショッキングな展開で、まずびっくりなのですが、そこからアクア(吾郎)の犯人探しと復讐劇が始まるんです。

犯人は芸能界にいる可能性が高いため、アクアは拒否感を覚えながらも芸能界に深く関わっていくことになります。
また、ルビーも母親に憧れをいだき、アイドルを目指し芸能界に近づいていくのをアクアが必死に妨害するのですが、やはりアイドルになる運命へと引き寄せられていきます。

そんな2人が関わる番組や演劇、映画の舞台裏をつまびらかにしながら、現実社会でも危うい問題となっていた「ストーカー問題」「性加害問題」「誹謗中傷ー自殺問題」「原作映像化問題」など、明らかになる芸能界の闇の部分に触れたアクアが、持ち前の冷静さと解決力でするどく切り込み、結果的に周りを救いながら、自らの復讐へと巻き込んでいくことに。

アイを救えなかった罪悪感と、アイを殺した相手への復讐心とで自らもまた、破滅へと引き寄せられていくアクア…。

ミステリー・サスペンス・社会派・エンターテインメント・ヒューマンドラマ…etc.

話の大筋では、「誰が犯人なのか」という大きなミステリーが横たわっています。
後半になるにつれ、だんだん明らかになっていきます。

もうひとつの謎は、「なぜ転生することになったか」ということですが、高千穂という神々の生まれた場所であることが深く関わっており、これもまた話の終盤で明らかになります。

私の「漫画」に対するイメージとしては、人気があるうちはストーリーが続いていくものなのかなというふうに思っていましたが、この作品に関しては、小説のように、考え込まれたストーリーを結末まで描き切って終わったような印象を受けました。

作者さんのインタビュー記事をあとで読んだところ、最初と最後は決まっていたものの、途中のストーリーは描きながら入れた内容もあったということ。漫画のライブ感はやはりあったのですね。それを感じさせない緻密なストーリー展開がさすがだと思いました。

【推しの子】作者 人気作生まれた瞬間明かす 物語の結末は「決まっている」 最終巻数でスタジオ騒然

恋愛リアリティーショーに出演していた役者が、ふとした展開からSNSで誹謗中傷を浴びることになったストーリーは、奇しくも現実で似たようなことが起こりました。

当時は物議を醸したようですし、当事者遺族からの抗議もあったようですが、作者の根本的な願いは、「誹謗中傷される側」の気持ちや立場を漫画を通して感じさせることにあったと思います。

他にも、漫画が原作の作品を映像化する時の原作者と映像制作者の気持ちや立場だったり。性加害する側される側だったり。現実的に人が亡くなっている芸能界の闇は、芸能界に見る光が強すぎるからこその闇なのかもしれません。

相手が生身の人間であることから目を逸らし、美しい偶像として完璧な存在であることを求めてしまう。この「推しの子」を読み、偶像も生身の人間であるということが、少しでも理解できると、光は優しく、闇は浅くなるのかもしれないですね。

とても良かったのは、アイやアクア、ルビーといった中心人物だけでなく、周辺の人々にもストーリーがあり、細やかな心理描写があって、それぞれ共感できるといった世界観に深みのあるところです。

読み手の「推し」が誰かや、自分に近く共感できる人が誰かにより、主人公が変わってくるような。

推理ものが好きな方も、社会派の作品が好きな方も、ヒューマンドラマが好きな方も、芸能界に憧れている方も、満足できる作品だと思います。

10代、20代の愉しみ方と、40代〜の愉しみ方と、それぞれの人生に照らし合わせた愉しみ方ができる作品かなと思います。

推しの子【ドラマ】の感想

原作を裏切らない映像作品

漫画を先に読んでしまって、Amazon Prime Videoに上がっているのを見つけて、正直言いますと、イメージ映像だけ見て、観るのが怖かったのです。

原作を先に読んでしまったがゆえに、がっかりすることも多いので…。

どうしても、小説〜漫画では、ビジュアルや音の領域は、読み手の想像の部分が多く占めるわけで。

その想像の部分は人それぞれのため、解釈する人によって裏切られた気持ちになってしまうということもありますし、それ以前に作り手の都合なのか、原作のストーリーや人物像が大きく変更されてしまってがっかりしたり、役者さんの演技が…とか、イメージした人物像と合わない…とか、がっかり要素を探せば枚挙にいとまがないです。

そこで、こわごわドラマのレビューサイトを覗いてみたんですが、思いのほか高評価が多く。思い切って視聴することにしました。

結論から言いますと、とても良かったです。

もちろん、漫画で描かれている内容を網羅し切ることはできないのは言うまでもありませんが、根本のところがぶれていないと言いますか。

原作者が伝えたかったこと、表現したかったことを、きっちりと踏襲して、大切にしながら作られていることをヒシヒシと感じました。

漫画を読みながら想像で補っていた部分を、厚く素敵に補っていただいた感じでしょうか。あまりアイドルに詳しくないので、曲やダンスなど、想像し切ることができないのですよね。

ドラマでは、曲もダンスも、舞台も、全て制作しなくてはなりません。本当にすごいことだと思います。

同じ芸能界にありながら、芸能界の闇に切り込む内容を放送するのは難しいことだったのでは…どれほどのことかは分かりませんが、制作者たちの気概を感じました。

作品の中で、漫画を映像化する話があり、あまりうまくいかなかったエピソードと、うまくいかなそうなところを突破して、原作者と脚本家、関わる人が腹を割っていい作品を作り上げるエピソードがあったのです。

あとで「推しの子」の原作者のインタビューを読み、この作品は原作者も満足されたということを知りました。

以前、原作者の方が自殺されるというショッキングなこともありましたが…。
これから、原作者の方も満足される、良いドラマや映画を視聴させていただく機会がどんどん増えれば嬉しく思います。

ドラマでは原作のストーリーの途中まで。続きは映画で、ということのようです。映画も楽しみにしたいと思います。

漫画を読んだ時に、読み手により主人公が変わる気がしましたが、ドラマでも、観る人によって誰を主人公として観るかが変わってくるような演出になっていると感じました。

各話の主題歌も、毎回違った曲で、各登場人物をイメージしており、ミュージックビデオ風に演出されているのも斬新だと思います。凝っていますね。

演出・監督を務めたスミスさん、松本花奈さんとも、ミュージックビデオの制作をされているのもあるからでしょうか。主題歌はもちろん、作中の楽曲から広がる世界に、なみなみならぬ思いを感じました。

ドラマのレビューサイトを見ていると、子役から芸能界にいる登場人物、有馬かなに共感した人が多かったように思います。松本花奈さんも子役をされていたようなので、その影響もあるかもしれませんし、かな役の原菜乃華さんの存在感もあるかもしれないですね。

私はアイ亡き後、親代わりになってアクアとルビーを育てつつ、芸能事務所を守り続ける斉藤ミヤコ、アイを本当の娘のように思っていた斉藤壱護の気持ちに共感するところが多かったような。

はじめから終わりまで、いろいろな登場人物の想いが伝わり、号泣したり、クスッと笑ったり、作品の世界に没頭させていただきました。

漫画

原作・原案

赤坂アカ

作画

横槍メンゴ

出版社・掲載誌

集英社「週刊ヤングジャンプ」

ドラマ

企画・プロデュース

井元隆佑(東映)

監督

スミス、松本花奈

脚本

北川亜矢子

主題歌

第1話 – MY FIRST STORY「アクマ」(INTACT RECORDS)
第2話 – ロクデナシ「草々不一」(ビクターエンタテインメント)
第3話 – Da-iCE「オレンジユース」(avex trax)
第4話 – I’s「Past die Future」(TOY’S FACTORY / Nyang Nyang Records)
第5話 – ヤバイTシャツ屋さん「ええがな」(ユニバーサルシグマ / BADASS)
第6話 – WANIMA「爛々ラプソディ」(unBORDE / Warner Music Japan)
第7話 – 水曜日のカンパネラ「動く点P」(Atlantic Japan / Warner Music Japan)
第8話 – 梅田サイファー「REVENGE」(Sony Music Labels Inc.)

音楽

fox capture plan

出演

櫻井海音 齋藤飛鳥 齊藤なぎさ 原菜乃華 茅島みずき あの 成田凌 杢代和人 金子ノブアキ 倉科カナ 吉田鋼太郎 稲垣来泉 濱田マリ 酒井唯菜 兼清萌々香 齋藤茉日 中野あいみ なえなの 柊太朗 黒田昊夢 安達祐実 要潤 簡秀吉 石井杏奈 竹財輝之助 青柳翔 菊地姫奈 志田未来 中村蒼 戸塚純貴 山下幸輝 尾美としのり 二宮和也 岡田結実 森田甘路 松本海希 十味 野田クリスタル(マヂカルラブリー) 渋谷謙人 黒沢あすか 宮川一朗太 緒形敦 郷馬健太郎 矢柴俊博 片山萌美 渋江譲二 剛力彩芽 渋谷凪咲 宮下兼史鷹(宮下草薙) ほか

製作

東映

ドラマ&映画【推しの子】公式サイトより引用 Wikipediaより引用

ドラマ・映画・アニメを配信アプリの無料体験で観る

ナガラ見ちゃんレビューのドラマ・映画・アニメの感想記事で、カテゴリーが「Prime Video」に分類されている作品は、Amazonプライムに登録すると対象作品が見放題の配信サービス「Prime Video」で観ることができます!
※見放題作品は定期的に入れ替わります
※追加でサブスクリプションの申し込みが必要となる場合があります

漫画を立ち読み感覚で読める基本無料のアプリで読む

ナガラ見ちゃんレビューで感想を投稿している漫画は、ナガラ読みに最適なスマートフォンなどの漫画アプリで読んでいます。よかったらご参考に。

PVアクセスランキング にほんブログ村 「#ドラマ感想」人気ブログランキング

関連する投稿

公開・放送された年タグ:
制作者タグ:
出演者タグ:
キーワードタグ:

コメント

コメントをどうぞ!この作品を観た感想や、記事に対する感想、おすすめの作品など、長文から一言文までお気軽にコメントを残していってくださいませ〜。

  • いただいたコメントはすぐに反映されず、一度確認し、承認後に公開させていただきます。誹謗中傷、誰かの気分を害すると判断したコメントにつきましては公開しませんので、あらかじめご了承ください。
  • 個人が特定されないよう、内容にはお気をつけ下さい。
  • 「次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する」にチェックを入れると、お使いのブラウザーにクッキーが保存されます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最新の感想

アラフィフ女史のナガラ見ちゃんが、ナガラ見でも面白いと思った作品のレビュー・感想です。作品の制作年は関係なく、そのとき興味を持って視聴した作品の感想を投稿しています。

このサイトの管理者

ナガラ見ちゃん

ながら見でも面白かったオススメの作品をご紹介しています。いろいろな人生を感じるストーリーが好物で、とくにミステリー・刑事もの・病院もの・ヒューマンドラマものが好きみたいです。

ドロドロ・ホラー・恋愛ものは苦手。ポリシーはネタバレしないことと、途中離脱した作品については書かないこと(書くのはおすすめしたい作品の感想・レビューだけ)。

在宅で仕事をしながら、障害児のお世話をしながら、家事をしながら、作品を楽しませていただいています。

サイト内検索

ながら見でも面白いドラマ・映画・アニメ・漫画の感想ブログ ナガラ見ちゃんレビュー - にほんブログ村 人気ブログランキングでフォロー

感想を絞り込む

タグは順不同で表示されます。ご了承ください。

PAGE TOP