こんにちは、ナガラ見ちゃんです。
ポッドキャストはご存知ですか?インターネットで配信されている、ラジオ番組のような音声コンテンツなんです。
ラジオのように今放送されている番組を聞くというスタイルではなく、各番組コンテンツを好きな時に聴くことができます。
私はSpotifyというアプリで、もともと音楽を聴いていたのですが、ポッドキャストで面白そうなコンテンツを見つけたことがきっかけで、少しずつ聴くようになりました。
最近、とても面白くて、最初の回から続けて聴いているのが「ねほりんぱほりん を ねほりはほり」です。平仮名ばかりで分かりづらいし、舌を噛みそうな番組名ですね。笑。
ざっくりというと、NHKのテレビ番組「ねほりんぱほりん」の音声コンテンツなんですが、まるごと音声にしているわけではなくて、過去の放送を編集して、ぎゅっと凝縮した内容が前半で、後半は番組制作に関わってきたスタッフさんなどの対談で構成されているのです。
「ねほりんぱほりん」は、南海キャンディースの山里亮太さんと、YOUさんがインタビュアーになって、なかなか普段知り合うことがない、うわさでしか聞いたことがないような職業だったり、立場だったり、状況にあるゲストの話を深掘りして聴く、という対談番組なのですが、インタビュアーもゲストも声だけの出演で、やりとりを全て人形劇で表現しているのが特徴です。
根掘り葉掘り聴くので、「ねほりんぱほりん」という番組名なんだなと思うのですが、インタビュアーはもぐらさん、ゲストはぶたさんという可愛らしい見た目で、「根掘り葉掘り」だとゲスくなりがちなイメージを「ねほりんぱほりん」に変換しているように、聞くと結構エグい話でも、可愛らしい人形の力で客観的に聞くことができるという不思議な世界観の番組です。
番組自体は知ってはいましたが、ちゃんと観たことはなくて、ポッドキャストを聴いて、改めてNHK+で観てみたところ、とても面白い。
例えば「養子」の回では、実際に高校生のゲストが、両親が事故で亡くなり、乳児院で過ごしていたところから、今の養父母が迎えにきて、お試しから家族になったこと、世の中の人全てが、一度親から離されて乳児院で過ごし、しばらくしたら迎えに来ると思っていたこと、0歳の写真がなくて学校の課題ができず、困って先生に養子であることを打ち明けたところ、クラス全員に伝わっていじめを受けたことなど、赤裸々に話をしてくれます。
他にも、「二次元しか本気で愛せない女たち」や「没落社長」、「ウィキペディアン」など。知らない世界がたくさん。
山ちゃんとYOUさんの、話の引き出し方もうまいですし、ゲストの声が加工されていること、人形劇なことで安心して話せる環境であることも大きいのだと思いますが、話すのを躊躇われるようなことでも話してくれるので、引き込まれてしまいます。
そして、ポッドキャストでは番組の後半のスタッフの対談が、これがまた面白くて、本当に長い期間、たくさんの人で、悩んだり盛り上がったりしながら話し合い、試行錯誤で作り上げてきたのだということがわかる裏話が興味深いのです。
ゲストは、山ちゃんとYOUさんと対談する前に、スタッフと何時間も対話するんだそうです。そこである意味カウンセリングのような雰囲気になったりと、心を通わせ、信頼を築く時間を設けているんですね。
番組スタッフの姿勢があってこそ、山ちゃんとYOUさんと対談をする時には、記憶と感情が整理されていて、すっと話が引き出されてくるのだと思いました。
人形操演さんのお話しが印象に残っているのですが、「ねほりんぱほりん」以前は、子供向けの人形劇ばかりで、長く人形劇に関わってきたレジェンドの演者さんは、あまりにエグい話を人形に語らせることに嫌悪感をいだき、演者さん同士で色々と揉めたこともあったそうです。
番組自体が話題になり、反響が出てくるようになって、少しずつ協力的になってきたと。そんなことは観ている側には知る由もありませんでしたが、改めて思うのは、スタッフも演者もみんな人間なんですよね。
長い間生きてきて、仕事に取り組んできた経験と、先輩から受け継いできた世界観とがあって、新しいことに触れたときの抵抗を覚える気持ちもある。
聴いてみないと分からない、気づかない、深い話だなと思います。
番組自体も、さまざまな人生を知ることができて勉強になりますし、スタッフさんの対談も毎回本当に興味深い。ポッドキャストは音声しかありませんから、家事をしながら、運転しながら、最初から再生して次の回、次の回と、連続で流れるのを聴いています。
Spotifyで無料で聴くことができますので、ぜひ聴いてみてください。
本編の方は、直近の回はNHK+で、過去回はNHKオンデマンドで観ることができます。
制作統括
大古滋久
ディレクター
藤江千紘 中橋孝雄
出演
山里亮太 YOU 石澤典夫
製作
NHK
Wikipediaより引用
コメントを残す