2022年10月からTBS日曜劇場で放送されたドラマ。
「この恋あたためますか」や「相棒」の脚本を書かれた神森万里江さんのオリジナル脚本のドラマです。
若くて夢と希望にあふれていたゲーム開発者「JOHN DOE(ジョン・ドウ)」の2人は、大企業「SAGAS」にはめられ、開発した人気ゲームと親友を失うことに。
山﨑賢人さん演じる、熱血漢で感情的で、すこしヤンチャで子供っぽいところが魅力の安積那由他と、松下洸平さん演じる、冷静で感情を表に出さないけれど、内側には情熱を秘めている菅生隼人。対極にあるからこそ、お互いの足りないところを補いあったり、刺激を与え受け合う2人は、親友の死をきっかけにゲーム開発を捨てる道と、因縁の「SAGAS」でゲーム開発を続ける道と、対極へと進んでしまいます。
そんな中で、偶然、倒産の危機に瀕した老舗のおもちゃメーカー「アトム玩具」と出会い、「SAGAS」に翻弄されながらも、それぞれの道を切り開いていく…といった熱いストーリー。
若い2人の疾走感やワクワク感、「アトム玩具」のレジェンド「爺さんズ」の3人のどっしりとしながらも思わず可愛いと思ってしまうやりとり、後継者である元社長の娘、富永海のしっかりとした存在感が心地いい雰囲気を作っていて、とても良かったです。
「爺さんズ」の3人は、風間杜夫さん演じる創業者の元社長と、でんでんさん演じる八重樫専務、塚地武雅さん演じる各務さん。もう、息がぴったりで、温かくて。こんな会社で働きたいと羨ましく思ってしまいました。
風間杜夫さんは、うちの実母が若い頃ファンだったと言っていました。蒲田行進曲の時代ですね。今でもとても素敵だと思います。
でんでんさんも、塚地さんもいい味を出していて大好きです。
主役の山﨑賢人さん、松下洸平さんもとても魅力のある役者さんですし、海役の岸井ゆきのさんも魅力的な人ですね。強さと弱さと微妙な感情が伝わってきたように思います。
ストーリー展開の中で、ちょっと偶然が重なりすぎて都合が良すぎないか…と思ったり…あれやこれや…ところどころに物語に入り込めない思考の邪魔が入るところもありつつ…
昔弟が呼んでいた「ファミコン通信」のキャラクター「ネッキー」はじめ魅力的なキャラクター玩具が登場したり、おもちゃやゲームを取り巻くワクワクが詰まっていて、自分の中にあるワクワクも大切にしていこうと思ったり、仲間っていいなと熱くなれたり、一気に心地よく観てしまいました。
作中に出てくる「ダウンウェル」というゲームも、実在のゲームなんですね。ゲーム画面や映像、フィギュアなど、実際に用意しなくてはならないわけで…たくさんの人が関わり、作り上げたドラマなんだなと思います。
あのゲーム界のレジェンド、高橋名人もご出演されています。
私は小学校低学年ごろにファミコンが登場してから、テトリス、ぷよぷよ、桃鉄くらいまでしか知りませんが、あの頃のワクワクする感じを懐かしく思い出しつつ、シリアスゲームなど新しいゲームの可能性も感じたり、考えさせられたりすることも。
TBSの公式番組サイトに大きく表示されている登場人物たちの写真と「創ってやるよ、本物の熱狂(ゲーム)を。」というコピーがカッコいい。いつも感想に書いていますが、TBSの番組サイトはすごくドラマの世界観を忠実に表現していて好きです。
でも、一番右にいる銀行の支店長、なぜいるの…。仲間じゃないし…ゲーム作ってないし…。皆川猿時さんは好きな俳優さんなんですけど^^;
どちらかといえば、オダギリジョーさん演じる「SAGAS」の社長かな…いやダメか。岡部大さん演じるモッチョのところで働いているゆいちゃんがいいかな…?難しい。
ナレーションは神田白山さんだったんですね。さすが独特の抑揚とテンポがいいですよね。
「トリリオンゲーム」もそうでしたが、仲間と信頼を構築したり、同じ方向を向いてモノづくりをしたり、問題を解決したり、新しい世界や価値を生み出すことの喜びを味わったり…なんかモチベーションを上げたい、ワクワクしたい、そんな時におすすめかなと思います。
脚本
神森万里江
畠山隼一
演出
岡本伸吾
山室大輔
大内舞子
多胡由章
音楽
大間々昂
プロデュース
中井芳彦
益田千愛
出演
山﨑賢人 松下洸平 岸井ゆきの 風間杜夫 でんでん 塚地武雅 林泰文 オダギリジョー 六角慎司 馬場徹 皆川猿時 岡部大(ハナコ)飯沼愛 西田尚美 玄理 戸田菜穂 栁俊太郎 麻生祐未 山﨑努 正木佐和 KOUROSH AMINI INGO 福島暢啓(MBSアナウンサー) 須間一也 伊藤梨沙子 高橋名人 谷田歩 ほか
制作著作
TBS
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