アメリカのCBSで2008年から2015年まで放送されていたドラマで、シーズン1からシーズン7まであります。
しかも、それぞれのシーズンに22,23話もあるので、最初から最後まで観るとものすごく長いです。
しかしこれが面白いのなんの。ミステリーがお好きな方でしたら試しに一度は観ていただきたい。慣れるまで、はじめの3話くらい観ていただければ、目が離せなくなること請け合いです。
アメリカのドラマではありますが、日本人にも分かりやすいといいますか、親しみやすい魅力的な登場人物達と引き込まれるストーリーではないのかなと思います。
ナガラ見ちゃんは、ナガラ見のため吹き替え版で観ましたが、2回くらい吹き替えで観た後、どうしても字幕版が観たくて、隙間時間に長ーい期間かけて観たほど。その後、吹き替えで観たり字幕で観たり、結局5~6回は観てしまっております。
Prime Videoでも、よく見放題に追加されます。見放題期間でなくても、定期的に見放題になるようなので、待つのが吉かと。
主人公は、ものすごーく怪しい男「メンタリスト」のパトリック・ジェーン。一般人なのに、なぜかカリフォルニア版FBIであるカリフォルニア州捜査局CBIと行動を共にしており、殺人事件の被害者宅の誰もいないキッチンで、勝手にお茶っ葉を探し、お湯を沸かして飲み始めるという、訳のわからないシーンから始まります。
そのうち、殺された娘の母親がキッチンに入ってきてポツポツと雑談をするのですが、ジェーンの視線は、何気なく置いてある写真などの情報を集めていて、母親が真実に気づくように誘導していくのです。
そんなふうに、サイキックかと思うような「メンタリスト」ならではの洞察力と誘導力をもって、ときには手先の器用さと明晰な頭脳を使い、捜査官達が思いもよらない方法で真実を暴き出すのです。それがなんとも面白い。
ときに超法規的な手段をとってまでジェーンが執念深く事件と関わり続けるのには理由があり…
憎き殺人鬼レッド・ジョンへの復讐を果たすという目的があるのです。
シーズン6に至るまで、レッド・ジョンが何者なのか、という大きな謎を追うようにストーリーが進んでいきます。
いろいろと考察しながら観ましたが、当たりませんでしたね。えっ、この人が??という感じで。
殺人事件の凄惨な場面や被害者のどうしようもない感情を見せられますし、ジェーンも重く暗い使命感を持って生きている人なので、深く考えさせられるのですが、どこか滑稽で、ウィットに富んでいて、コミカルなシーンが多く、思わず笑ってしまうような展開も。
その、「笑い」と「重い使命」と「日常」のバランスが絶妙なんですよね。
はじめはジェーンのことを同情しつつも煙たがっていたCBIのメンバー達も、徐々にチームの信頼できる仲間として大切に思うようになっていきます。
そんなチームメイト達も、とても個性的で魅力のある人たち。ジェーンのことはもちろんですが、彼ら1人1人にもスポットライトが当てられ、苦悩したり乗り越えたりといったことが、細かな心理描写とともに描かれていくので、いつの間にか親近感が湧いている感じです。
レッド・ジョンは非情で狡猾で頭が良く、追い詰めたかと思えば、するりと一歩先へ行ってしまいます。
彼は殺人現場に、☺のスマイルマークを遺すのですが、どこにでもあるマークですので、見かけるたびに「レッド・ジョン…」と思ってしまうほどに…。
コロナ禍に、世の中を元気づけたいと、空に飛行機雲でスマイルマークを描いたニュースを拝見したおり、感動しつつも、どこかで誰かが「レッド・ジョン…」とつぶやいていたのを見て、不謹慎ながら、ああ、あなたもか…とちらっと思ってしまったナガラ見ちゃんでした…。
→ 朝日新聞「真っ青な空に「スマイルマーク」 長野県内10カ所、スモークで描く」
「相棒」の杉下右京とか、「名探偵ポアロ」のエルキュール・ポアロとか、ちょっと変わり者で、優秀で、頭脳明晰で、どこかコミカル、というところが魅力的ですが、パトリック・ジェーンもその1人ですね。「相棒」や「名探偵ポアロ」がお好きで、まだ観ていない方はぜひ。
「シャーロック・ホームズ」や「刑事コロンボ」がお好きな方も、上質な正統派ミステリーとして楽しんでいただけるかと。
お時間に余裕があれば字幕版をじっくり観るのがおすすめですが、声優さん達もイメージに合っていて、吹き替え版もとても好きです。
あ!Wikipediaにはレッド・ジョンの正体まで書かれているので、読まない方がいいかもしれません(衝撃)。全て観終わってから読んでみると、なるほどなーと思うところもあっていいかも。
原案
ブルーノ・ヘラー
監督
クリス・ロング
デヴィッド・ナッタープロデューサー
チャールズ・ゴールドステイン
製作総指揮
ブルーノ・ヘラー
デヴィッド・ナッター製作
Primrose Hill Productions
Warner Bros. Television出演
サイモン・ベイカー ロビン・タニー ティム・カン オウェイン・イオマン アマンダ・リゲッティ ほか
Wikipediaより引用
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