2002年4月から日本テレビで放映された人気ドラマ。

当時も観た記憶があるのですが、Prime Videoのおすすめに上がってきたのを見て、もう一度観てみたくなりました。

いやー、熱いです。スカッとしますね。

毎回、生徒のうちの一人にスポットライトが当たって、それぞれの環境、悩み、考えていることがクローズアップされます。

クラスの中では、大勢の中の一人として馬鹿騒ぎをしている子たちも、みんな同じではなく、一人一人個性があって違う人間であるということ。

一人一人違う、というのは当たり前のことのようですが、この時代、「不良」とひとくくりにされてしまった彼らは、このドラマで一貫して表現されているように、どこか一人の人間であることを見過ごされているところがあったように思います。

今、こうした分かりやすい不良はあまり見かけませんが、特徴のある大勢の中の一人として見てくる大人たちに反抗心を抱いている、彼らのような人々は、変わらず存在するのかなと思います。

生徒たちの担任、ヤンクミのように力はなくても、子どもと接する大人が、ヤンクミと同じように、子どもひとりひとりと向き合い、きちんと人間同士として真剣に付き合うことが大切なのかもしれません。いつの時代も。

毎回、じんとくるものがあり、心が熱くなる。泣けますね。

登場人物たちの発する言葉は、いくつも心に響くものがありました。

松本潤さん、小栗旬さん、成宮寛貴さん、上地雄輔さん、松山ケンイチさん、ウエンツ瑛士さんは、今もよくドラマなどでお見かけしますが、「ごくせん」の中では、若くてパワーがあって、才能を感じさせます。

クマ役の脇知弘さんがとても印象的でした。お母さん役、お父さん役の方も、本当の家族のような雰囲気の似ている方が配役されていて。

ひっぱたいたり、軽口をいいあったり、演技だけではない役者さん同士の心のつながりのようなものも感じました。

宇津井健さんはカッコイイですね〜。生瀬勝久さんは安定の面白さ。お二人ともすごい。

そういえば、サラリーマンNEOっていうコント番組ありましたね。生瀬さんと沢村一樹さんが出演されていました。私の中では、いまだに沢村さんのイメージはセクスィー部長なんですよね。

甲本雅裕さんは、つい最近まで観ていた「遺留捜査」で科捜研の印象的な役を演じられていて。振り切れた演技が良いですね。

あと、ちょい役で塚本高史さん、田中圭さん、マギーさんも出演されていて、ちょっと驚きました。

どの役者さんも楽しそうで、輝いていて。世界観に浸れました。20年も前の作品ですが、古さを感じません。あらためて観て良かったです。

原作の森本梢子さんは、NHKで放送された人気ドラマ「アシガール」の原作漫画家さんでもあるんですよね。

「アシガール」も大好きなドラマで、漫画もドラマを観た後で買って何度も読みました。やはり原作とドラマは語れる量が違ったり、テレビ界の倫理もあってか、かなり設定が違うところも多いんですよね。「アシガール」は漫画もドラマもどちらも好きですが…。

「ごくせん」の漫画はまだ読んだことがないので、読んでみたいと思いました。

主題歌、松本潤さんが準主役のような感じなので、てっきり嵐の曲だと思っていたら、V6だったんですね。

追記

2024/10/25　原作の漫画を読みました。かなりドラマで設定を変更したのですね。

ドラマだと、不良たちに圧力をかける教師たちと、それに反発する3年D組の生徒たちが、ヤンクミが担任になったことで心を通わせ始める青春群像劇、といった感じでしたが、漫画は、ヤンクミと極道の世界が中心に描かれていて、生徒たちは突っ張ってはいるけれどおバカで可愛い奴らで、学校全体が不良たちの多い学校といった感じ。

他にも、篠原さんや慎のお父さんの職業が違ったり、教頭がドラマのような強烈キャラではなく、むしろ校長が面白かったりと、いろいろと違ってはいますが、根底に流れている、伝えたいメッセージのようなものには、あまり違いはないのかもしれません。

漫画もとても面白く、コメディタッチでクスッとさせてくれるシーンが満載でスカッとしたり、ジーンとしたり。まだ最後まで読めていないので、隙間時間に少しずつ読んでいきたいと思います。